『夢』は大きく　『念い』は熱く

　国内外では大きな人件費の差があります。しかしもはや製品の品質は同等レベルに達しています。ですから大手企業の海外進出が加速しているのです。本来ならもちろん、日本企業の経営者は、日本で生産し、日本で雇用を生み、日本に貢献したいと願っているはずです。それでも海外に出て行かざるを得ない、やむなくリストラを決断しなければならないほどの、危機的な経済状況に「今」あると理解しなくてはなりません。
　これからは本当に必要とされる企業しか残らないでしょう。来年は非常な不景気の大波が訪れましょう。
　私達、一人ひとりがこの危機的な状況を覚悟しながらも、この南アルプスの地において、チームジットとして望む未来をつくってゆきたいと、今日あらためて従業員と話をしました。

　先日、ある経営者セミナーに参加し、危機感をあらためて強く抱きました。
　山梨県から大手企業が何社も撤退している昨今、製造業を取り巻く環境は一層の厳しさを示しております。メーカーとして、製品の良質さは当たり前のことです。品質に加え、その製品を支えるサービスや技術力、人財力、独自性等、見えない魅力が備わっていなければ、淘汰されていくばかりです。これからは本当に世の中に必要とされる企業しか残れないでしょう。
　雇用を生み、従業員やその家族を守り、社会に貢献し続けるためには、持続可能な成長を考えねばなりません。
　大切なことは「　当たり前のことを当たり前に全力で行う　」。この単純そうで難しいことを継続できれば、未来が必ず自分たちの望む方向へ変えられると信じています。
　ピンチこそ最大のチャンスかも知れません。「　自分から、すぐに、協力して　」行動する。前向きな一人ひとりの小さな力が周囲を変え、幸せの輪を広げてゆくと確信しています。

　先週は広島県、神奈川県に出張に行って参りました。めぐり会えた方々との貴重なご縁に感謝し、今回も重要な「　気付き　」がありました。
　その中で、良いおこないは、簡単ではないということを強く感じました。人間の決意は瞬間的には固いものです。ダイエットをしよう、本を毎日読もう、研修に行き自分を変えようと決意をします。しかし、「　意志　」は非常に難しいものです。いろいろな理由をつけて逃げたり、やめたりしてしまうのです。その時、弱い自分に負けずに継続できる人だけが、結果を出せるのだとあらためて強く感じました。
　私達には家族や、常に応援して下さる皆様を幸せにする使命があると思っています。継続は力なり。弱い自分に負けず、切磋琢磨して、「　幸せ　」を発信して参りましょう。

　11日日曜日は私の住んでいる山梨県西部の富士川町で駅伝大会が開催されました。私は大椚（ｵｵｸﾇｷﾞ）地区の体育部長の職にあり、数週間前から準備、段取りを行い大会に臨みました。またジットからも6名の有志が一般の部に出場し、6区間計18.5㎞を全力で走破しました。





　休日の中、社員多数が選手を応援し、地域を盛り上げようと駆けつけてくれました。旗を振っての元気いっぱいな応援、懸命に走る選手全員の姿に、富士川町の皆さんからも温かい言葉をかけて頂き、とてもありがたく嬉しかったです。地域の皆さんがいて、社員や家族がいて、ジットがあります。私達が常に前向きで、全力投球していくことで、地域が元気に、笑顔が広がっていくことを願っています。



　ジットチームの結果は、総合35チーム中9位で昨年と同位でした。選手同士が声をかけながらバトンを繋いでいく姿に、沢山の元気とやる気をもらいました。仕事も同様です。しっかりと念いを共有し、明るい未来に繋げられるよう、行動していきましょう。

　8月に出逢った1冊の本に刺激され、期待と不安を引っ提げて訪れたサンパウロ。うまく言い表すことはできませんが、実際にセムコ社を見て、スタッフに会い、話を聞いて、肌で感じ、何かを掴んだ気がします。見学の後、不思議と最初に感じた不安はなくなっていました。今思えば、日本一の山、世界一の山を初めて登るような、挑戦する人間なら誰もが体験する感覚なのではないかという気がします。

　セムコ社の以外の企業様にもお邪魔をしたり、市場調査にも行き、何人もの皆さんと貴重なご縁を頂き、感謝、感激、感動しました。私は全く英語を話せませんから、今回は通訳を兼ねて長男を同行させました。2年前は全く話せなかった言語を習得した息子を見直しましたし、何より、共に人の優しさ、縁を感じることができた事をとても嬉しく思います。現地の方には「治安が良くない」と言われていましたが、（運よく）何の問題もなく、楽しく感動の連続だった二日と半日の滞在でした。 セムコ社の皆様、金原様、ブラジルカイゼン社の社長様と社員の皆様、日本のカイゼン社社長のブラッド様、ブラッド様を紹介して下さった清水様、また元気に私と息子を送りだしてくれた家族に感謝、感謝です。


▲KAIZENN社の皆様

　今回の出張は必ず大きなひとつの節目となります。 関係者の皆様に感謝します。 行動、実行あるのみ、社員を信じ一歩一歩、前進していきます！！




▲沢山の改善活動をみせて頂きました

　 先月末、2泊6日、往復60時間をかけブラジルに出張へ行ってきました。滞在できたのは2日半でしたが、本当に刺激的で充実した時間でした。一番感じた事はたとえ地球の裏であっても、大切なこと、人の心は共通ということです。今回ブラジルに行こうと決めたのは、1冊の本に出会いとても大きな衝撃を受けたからです。今の自分の状況を経験し、見事に壁を乗り越えた社長の経験談を読み、どうしても実際にこの目でみて、話を聞きたいと思い、先方にアポをとり準備をして現地へ向いました。
　現地ではまず、元CEOにお時間を頂き3時間話しを伺い、夕食もご一緒させて頂きました。 そこで改めて成功には成功する行動があり、良い事は時間がかることを学びました。 やはり経験談は感動と勇気を与えてくれます。セムコ社も社長が変わろうと念った時、世界中の良いと思われる会社見学に勉強に行ったそうです。 日本にも京セラ、リコー、トヨタ等をみに訪れ、それから良い事は自社に合うように取り込んだということで、ここまでくるのに10年はかかったそうです。


▲社長、会社の念いを漫画にしていました




　沢山のことを勉強させて頂きました。その中で私が一番強く感じたことは、社員を信じて、任せ、当たり前のことを何より一生懸命当たり前に実行する事でした。 そして最後に必ずジツトは変われる、成長できると言って頂きました。うれしかったです。 社員一人一人が幸せで家族が仲良く、地域に必要とされる企業になり、日本のため、未来のために生きれるように、感じたこと、勉強したことを実行し、変化していきます。

　先日、分刻みの忙しさで動いていらっしゃる社長様とお会いする機会を頂戴しました。葉書や手紙、電話で話をすることも良いと思うのですが、私は「　お目にかかる　」事にこだわります。たとえ数分でも、目と目を合わせ、直接声を聞いて頂くからこそ伝えられる事があります。どんな企業のトップの方々も、突然お会いしたいと伝えても、お会い出来る事はまずありません。数か月かけて、何度も何度もアポイントメントのお願いをして、やっと直属の方とお話させて頂き、さらにそこから諦めずにお願いすること数カ月、ご本人にお目にかかるチャンスを頂く、この繰り返しです。

　よく上司と部下のやりとりの中で、「　できませんでした。　」「　いらっしゃいませんでした。　」という安易な言葉を耳にしますが、何らかの目的があるからこそ、上司はあなたに仕事の依頼をしています。仕事は自分の都合で行うものではありません。「 できない 」のではなく、どうしたらできるのかを考えてとにかく行動に移してみることです。挨拶も、報告も、返事も、受け身でいたら何も変わりません。前向きな行動、目の輝き、元気な声、オーラ、全てが揃って初めて「　一生懸命　」が伝わり、人の心を動かすものだと思っています。一生懸命は知恵が出る。中途半端は愚痴が出る。いい加減は言い訳が出ます。今日も　「　一生懸命　」頑張りましょう。

　掃除に学ぶ会で、東京の企業の社長様（南アフリカとカナダに国籍を持つ、北海道育ちのナイスガイ）と出逢いました。「趣味はギター、バイク、工場見学です！！」と大きな声で笑うその方に無理を言い、工場見学のためだけに、わざわざ山梨県に来て頂きました。掃除、朝礼にもご参加いただき、色々な場面でご指導を頂きました。
　
－朝礼でのご挨拶より－
『　朝からジットのみなさんに圧倒されましたが、元気を頂けて大変嬉しく思います。ジットさんのスローガンは「和」（わ）、私達の会社のスローガンも、大きな和と書いて「大和」（やまと）です。　何かあった時に「まあイイヤ・・・」ではなく、皆で少しずつ、犠牲を払って取り組む姿勢こそが日本人だと思っています。お互いに得るものがたくさんある素晴らしい一日にしましょう。』

　見学後には、たくさんの改善の種を頂きました。生産も出荷も今週、来週が一年のピークとなります。担当部署は本当に大変ですが、皆で関わり、助け合い、良い商品を一秒でも早くお客様のもとへ届けるために頑張りましょう。だんだん寒くなってきました。どんなに寒くても、たとえ天気が悪くても、ジットはいつでもどんな時でも、周りの皆さんに「　ジットは地元の温かい太陽だ　」と言っていただけるように、元気いっぱい、笑顔いっぱいの行動をお願いします。